こんにちは!わたがしです。
今回は自称進学校に入ってしまい、勉強コースに入ってしまった時の高校生活と、高校を辞めて普通の都立高に入ったあとの生活で価値観が大きく変化した話を書こうと思います。
自称進学校に入って悩んでいる方に読んでほしいです。
最初の高校生活は想像以上に地獄だった
上にあげた参考記事で書いた通り、僕は都立受験に失敗して滑り止めの中でも奨学金の出る低めの高校に入りました。
その中でも一番上の国公立を目指す勉強一本漬けのようなコースに入り、少人数での高校生活をスタートさせました。
そのコースはぶっちゃけて言えば自称進学校そのもので、勉強が最優先で部活なんて入るな!という感じの学校でした。特にきつかったのが
・授業はほぼ毎日7時間(17時まで)
・毎朝小テスト(7時半から)
・進路が国公立以外にない
・予習復習をしていないと廊下に出される
・授業中質問に答えられなかったり、寝てたりしても廊下に出される
・放課後も3時間は学校で勉強するよう指導される(帰るのは午後9時くらい)
・部活に入ると課題が増やされていけなくなる
・塾ももちろんいけない。行ってるかどうか確認する闇アンケートがある
・3日くらい軟禁される勉強合宿
・成績が悪いとご飯を食べてる時ですら先生が来て勉強しないの?と圧をかけてくる
・先生が生徒の悪口を目の前で言う
などなど・・・挙げるときりがありません。塾に行ってるかどうか確認する闇アンケートというのは、生徒に匿名でアンケートを渡し、塾に行っている生徒を洗い出すことです。
塾に行ってることがばれると「なぜ学校の課題で十分なのに塾に行くのか?すぐにやめなさい」と個別に勧告が来ます。
多分その子は成績を上げるためというより、学校に洗脳されたくなくて塾に行っていました。それすらも取り上げてしまう学校は異常だと思いましたね。
あと、提出物が遅れたり授業中基本的なところで間違えると廊下に出されることもままありました。正直ありえないと思います。
だって高校生ですよ?いくらなんでもやりすぎです。廊下に出された人は向かい側の教室から見られるのですが、もうかわいそうで仕方ありませんでした。
そしてとにかく怖かったのが、先生が生徒達の目の前で説教をすること。それも相手を思っての説教なんかではなく、生徒を人間ごと壊してしまうような説教の仕方をしていました。
先生は「君のためを思って叱ってるんだぞ」なんて思ってるのかもしれませんが、衆目の前であんなことを言われたら自殺してもおかしくないと思います。それだけひどい説教でした。
僕がこの学校にいたのは半年もなかったですが、ここまで自分の自由が奪われたことはなかったので当時の学校生活をいまだに思い出すことがあります。
就職を視野に入れる中でブラック企業体験談などの記事を見るとあの学校を思い出しますね。
こんなことを生徒に強いている学校って、やってることはブラック企業と大して変わらないです。
本当に辞めてよかったと思います。
生徒間の雰囲気は最悪だった
多分どこでもそうだと思うのですが、こういう学校では生徒VS先生という対立構造が普通の学校よりはるかに深刻になります。
というか、生徒に嫌われる先生がとにかく多かったです。勉強を一方的に押し付けたり生徒の会話に割って入って勉強を催促する先生が好かれるはずもなく、生徒間の話題はいつも先生や学校の愚痴に終始していました。
学校全体がそういう雰囲気なので正直言って友達も嫌になっているのが目に見えました。
悪口ばかり言ってると心身ともに疲弊していきます。
だけど、あの時はもう悪口を言っていないとみんなやっていられなかったのです。
自称進学校に入ると大半の人は壊れてしまう
僕は高校に入った後すぐにその勉強コースを抜けました。
僕は普通コースでようやく少しは落ち着いた生活を得ましたが、残った子は相変わらず勉強地獄のような生活を送らされていました。
正直、友達だった人がだんだんおかしくなっていくのを見るのは結構きつかったです。
こんな生活では成績が上がる前にみんな壊れていくのが目に見えていました。
大半の生徒は1年から2年に上がるタイミングで僕と同じようにほかのコースに移ったそうですが、中には高校を退学してもう一回高校を受けなおす浪人高校受験生になったり、精神的に病んで不登校になったり、チック症になってしまったり。。。
あのコースを1週間で辞めたのは本当に良かったと思います。
転入したら価値観がガラッと変わった
僕は一応いままで、勉強コース→普通のコース→退学→都立高→慶應という順で来ています。
普通のコースは勉強コースよりは自由なのですが、人間関係や学校への不信もあって退学しました。その辺の話を知りたければこちらの記事を読んでください。
さて、無事に合格した都立高では、それまでの学校生活とは全く違う生活が待っていました。以下、自分が驚いた点をまとめていきます
・課題を出さなくてもそんなに怒られない
・ちょっとくらい遅刻してもいい
・説教の内容が正論
・部活が十分できる
・廊下に出されない
・授業中寝ててもいい
・塾に行ける
・スマホをいじれる
・先生が優しい
・先生が生徒をほめてくれる
普通に公立校に入った人からすると当たり前に思うことかもしれませんが、僕にとっては天国のような環境でした。
なにより嬉しかったのは、先生がごく普通の良い先生だったことです。
正しい先生が何なのか前の学校にいたときは本当にわかりませんでしたが、この学校に入って正しい先生というものを見た気がします。
良いのか悪いのかは知りませんが、先生は課題をやってこない生徒にはちょっと口を出すくらいで、周りも「またやってないのかよw」と笑うだけの余裕がありました。(さすがに一部の先生は普通に怒っていましたがw)
課題をやってなくても廊下に出されることはないし、言ってはいけない言葉を生徒の前で言うこともない。
部活も弱いけど普通にできるし、授業中は寝たりこっそりスマホをいじれる。
先生も授業中寝てる生徒は相手にしないで、真面目に聞いてる生徒向けに授業をちゃんとやってる。
みんな寝たら今日は無理だなー見たいな空気になってダラダラと雑談が始まる。
そりゃ嫌われてる先生もいましたが、大体の先生は生徒から好かれていました。前の学校とは大違いです。
こういうごく当たり前の生活が僕にはすごくうれしかったです。
とにかく余裕があったので、勉強して成績を上げた
都立高に入ってほかにもよかった点は、自分の時間が格段に増えたことでした。
前の学校にいたときは普通のコースでも提出物をやっていないと結構厳しく言われる風潮があった上、課題も多かったので帰宅後もかなりの時間を勉強に費やしていました。
でも、都立高の課題は生活に支障が出るほど量は多くないし、前述した通りぶっちゃけ1日2日くらい遅れても大丈夫です。
僕は部活にも途中から入ったのですが、それでも余った時間を使い自分のペースで勉強を進めました。
理由は、ちゃんとした大人になりたいから。
特に前の学校のあの教師陣のような人間にはなりたくなかったです。そのためにはそれなりの教養を付けないといけないなと思っていました。
塾に行く以外にも自主的に勉強していたので、勉強の量と質も前の学校にいたときと比べてかなり上がっていたと思います。成績もずっと上のほうでした。
無事慶應に入学した今思うこと
慶應に入った今になって思うことは、あの時高校を辞めてなければ自分は今ここにいなかっただろうなということです。
もしあの学校にいたら、いずれ精神的につぶれていたと思います。
高校退学というのはそれだけ僕の人生と価値観を変えました。本当にしてよかったと思います。
以上自称進学校に片足を突っ込んでしまった人間が見た、自称進学校と普通の高校の違いを紹介しました。
少しでも皆さんの役に立てたらうれしいです。
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